寄生バエ摘出手術
アゲハ系の幼虫の敵として寄生バエがいます。
寄生バエは食草(エサになる葉)に卵を生みつけ、アゲハの幼虫がその卵を葉とともに体に取り込み、寄生バエは幼虫の体の中で育ちます。そしてアゲハが蛹になった時、蛹に穴を開けそこから出てきます。
なんとかそれを阻止できないかといろいろ調べた結果、蛹に小さく穴を開けそこから寄生バエを取り出す手術ができることを知りました。
でも、虫を触ることもできなかった私がその手術をすることができるのか⁉︎
そんな日がこないといいな…と思っていましたが、その日はすぐに来てしまいました。
アオスジアゲハが蛹化して1日経つか経たないか、そのぐらいで黒い点が出てきました。
やらなければ死んでしまう。やるしかない!ということで必要なものを買ってきました。
必要なものは
○できるだけ先の細いピンセット
○液体絆創膏
○消毒剤
○キッチンペーパー
○ライト
蛹に穴を開けるので、ピンセットの先はできるだけ尖っていて細い方がいいです。
ない場合やいきなりピンセットで穴を開けるのが怖いなというときは、消毒した安全ピンや針の先などで先に小さな穴をあけるといいです。
蛹をしっかり持って、蛹の黒い部分に少しずつ小さな穴を開けピンセットを差し込んでつまんでみてください。
何かを掴んでいる感覚はないので、掴んでみて出して見てみる作業を何度か繰り返します。
そうすると白いウジ虫が取れます。(取れない場合もあります。その時はあまり蛹の傷が大きくなる前に液体絆創膏を塗って終わりました。)
取れたら液体絆創膏を塗って蛹の中から出る液を止めてください。
下の写真は手術後のアオスジアゲハと摘出した寄生バエの幼虫です。
この子はこの後も頭にまた黒い点ができて、再度取り除きましたが羽化することはできませんでした。
私が寄生バエの摘出手術をしたときの動画はこちらです。